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DEAD MAN'S HOODIE

約200gの生存戦略

記事: DEAD MAN'S HOODIE|約200gの生存戦略

ただ一つの条件

生きて帰るということ

僕たちが山に入る理由の一つとして、「とにかく楽しむ」という考え方があります。その形は人それぞれです。頂上を目指す人もいる。長い距離を歩く人もいる。速さを求める人もいる。楽しみ方に正解はありません。
でも、山に入る全ての人が守らなければならない条件が、一つだけあります。
それは、生きて家族の元へ帰ること。どんな山でも。どんな景色でも。どんな挑戦でも。それだけは、何より優先されるべきことです。

 

 

DEAD MAN'S HOODIE

その名前に込めた意味

一枚のレイヤリングが生死を分ける場面は確実に存在します。この「DEAD MAN'S」という名前には、「山での死者」にならないという想いを込めました。決して死を演出するための名前ではありません。生きて帰るための意識を忘れないための名前です。
カラー名は、山に潜む生と死をモチーフにネーミングしました。
「REAPER GRAY(リーパーグレイ)」のリーパーとは、「Grim Reaper(グリムリーパー)」のこと。西洋で死神を意味する存在であり、死そのものの象徴として語られてきました。死と隣り合わせの山だからこそ、その存在を忘れないためのカラーです。
「HYDRA GREEN(ハイドラグリーン)」のハイドラとは、ギリシャ神話に登場する怪物ヒュドラのこと。切り落とされた首が再生するとされ、その生命力から不死や再生の象徴として知られています。厳しい環境の中でも生き抜く強さを表現したカラーです。
「CHARON BLACK(カロンブラック)」のカロンとは、ギリシャ神話で死者を冥界へ運ぶ渡し守のこと。死者はカロンの舟によって、生者の世界から冥界へ渡るとされています。山における生と死の境界を忘れないためのカラーです。

 

 

死なないための設計

守りすぎないという選択

DEAD MAN'S HOODIEの作りも、使い方も至ってシンプルです。素材はピーチスキン加工を施したナイロンタッサーの1枚。生地の厚みはとても薄く、重量は約200g。目指したのは、「熱をコントロールしやすい」フーディーです。
適度な防風。適度な保温。必要以上に守りすぎない設計です。守りすぎは、時に逆効果を生み出します。過度な保温がないので、汗をかきすぎにくい。結果として、汗冷えのリスクを抑えます。過度な防風がないので、熱や湿気を逃がしやすい。結果として、オーバーヒートしにくい。
次のレイヤリングを考える前に、まずこれを挟んでみる。それだけで脱ぎ着の回数が減り、山行中のストレスを軽減します。

 

 

境界を作らない

保温着にも、シェルにも

DEAD MAN'S HOODIEは、役割を限定したウェアではありません。寒い時は保温着として。風が吹けばシェルとして。時には行動着として、一日中着続けることもあります。
山の環境は常に変化します。気温・風・標高・運動量。
4シーズン。その役割は千差万別です。だから私たちは、カテゴリーではなく、熱のコントロールを優先しました。

 

 

フィールドで証明したこと

机の上ではわからない

10月の雪彦山

秋とはいえ、晴れれば気温は高く、1時間のアプローチでは大量の汗をかきました。そこから始まるのはクライミングです。大量の汗をかいた後は、ビレイによる停滞時間もあります。行動と停滞を繰り返す、レイヤリングが難しい環境でした。そんな状況でも、ナイロンタッサーの薄い生地が汗を素早く分散。ウェア内をドライに保ち、快適な状態を維持してくれました。
ベースレイヤー+DEAD MAN'S HOODIE




11月の立山

辺りは雪に覆われ、すっかり冬の様相でした。気温は氷点下。風速は5m前後。アプローチでは、ベースレイヤーの上にこのフーディーだけで快適に行動できました。ピーチスキン加工による肌触りの良さも印象的です。中腹から山頂にかけては、気温が下がり風も強くなります。そこでアクティブインサレーションの上に、このフーディーを追加。その組み合わせで、最後まで快適に歩くことができました。もしハードシェルを選んでいたら、もっと汗をかいていたと思います。
ベースレイヤー+薄手のフリース+DEAD MAN'S HOODIE




11月の剣山から三嶺への縦走
2日間で約20kmを歩くロングトレイルでした。ベースレイヤーの上にこのフーディーを重ねるだけで、行動中のほとんどをカバーできました。天気にも恵まれ、日中の稜線ではそれなりに汗をかきます。それでも、短い休憩を挟む頃にはほとんど乾いていました。汗をかいては乾き、また歩く。そんな行動を繰り返す縦走でこそ、このフーディーの扱いやすさを実感しました。
ベースレイヤー+DEAD MAN'S HOODIE




4月の剱岳
残雪の剱岳は、曇り空で気温はマイナス5℃前後でした。剣沢から剱岳までの往復は、ベースレイヤーとこのフーディーだけ。レイヤリングを変えることなく行動できました。風は吹いたり止んだりを繰り返していましたが、比較的穏やかなコンディションでした。ベースレイヤーだけでは寒い。かといって、薄手のインサレーションを追加すると暑すぎる。おそらく、かなり汗をかいていたと思います。そのちょうど中間を埋めてくれたのが、DEAD MAN'S HOODIEでした。
ベースレイヤー+DEAD MAN'S HOODIE




12月の中央アルプス縦走
今回のテストの中では、最も過酷な環境でした。日中は晴れていたものの、風速は常時10m前後。気温は氷点下10℃前後でした。一般的にはハードシェルを選ぶような環境です。しかし、あえてこのフーディーで歩いてみました。
厳冬期のテント泊装備だったため、荷物の重量もあり運動強度は高めです。もしハードシェルを着ていたら、急登ではかなり汗をかいていたと思います。
結果として、このフーディーは熱をこもらせすぎることなく、最後まで快適な行動を支えてくれました。
ベースレイヤー+フリース+DEAD MAN'S HOODIE


これらの事例のように、今までの手持ちのレイヤリングに一枚加えるだけで、対応できる環境の幅は大きく広がります。ベースレイヤーだけでは寒い。インサレーションでは暑すぎる。そんな場面を埋める存在として、DEAD MAN'S HOODIEは機能します。保温着でもない。ハードシェルでもない。その中間にある新たな選択肢として、より幅広い温度帯と環境への対応を可能にします。約200gの薄いフーディーだからこそ、荷物の隙間にすっと忍ばせることができます。山の環境は常に変化します。だからこそ、一枚の選択肢が増えることは、大きな安心につながります。

 

 

生きて帰るために

たった一つの条件

山に入る理由は人それぞれです。頂上を目指す人もいる。景色を見に行く人もいる。仲間と時間を過ごす人もいる。楽しみ方に正解はありません。でも、どんな山でも変わらない条件はただ一つ、生きて帰ること。
DEAD MAN'S HOODIEは、暖かさを追求したウェアではありません。強さを追求したウェアでもありません。熱をコントロールし、生きて帰るための選択肢を増やす。そのための一枚です。4シーズン。約200gのこの相棒を連れて行く。
たった一枚のレイヤリングが、生きて帰るための選択肢を増やしてくれる。
大切なのは、山頂ではなく帰ること。DEAD MAN'S HOODIEは、その当たり前を支えるために生まれました。

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